国交省、岐阜県高山市に官民連携基盤整備推進調査費を配分

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2025年度の国土交通省の「官民連携基盤整備推進調査費」の第1回配分が発表され、中部地方整備局管内では岐阜県高山市が選ばれました。高山市は、観光資源を最大限に活用するため、広域観光拠点の形成に向けた基盤整備を進める計画です。今回は、公園・広場の整備や運営に向けたPPP(官民連携)やPFI(民間資金活用)の導入可能性を検討するために、総額1,600万円のうち800万円の助成金が配分されました。

対象エリアと周辺の環境

対象となるのは、高山市内の上ノ町・丹生川町新張地区で、ここは高山市街地から南東へ約5キロの位置にあります。この地域は、自然豊かな環境と素晴らしい山岳眺望が魅力的なエリアであり、観光にとって大きなポテンシャルを秘めています。しかし、現状では観光資源を十分に活用できていないのが現状です。

周辺では、中部縦貫自動車道(高山清見道路)の延伸工事が進んでおり、新たに中間IC(インターチェンジ)の設置が予定されています。この中間ICの近くに公園・広場を整備することで、地域への民間投資を引き寄せ、観光客の増加や地域の活性化を目指す狙いです。

市の取り組みと今後の予定

高山市は本年度、現地測量を行い、基礎調査や概略設計を進めるとともに、PPPやPFIの導入可能性を調査する予定です。これにより、民間事業者による公園・広場の整備・管理運営が、2027年以降に開始される見込みです。この事業が進むことで、高山市の観光・交流人口の拡大に大きな効果が期待されています。

期待される地域活性化の効果

新しい公園・広場が整備されることにより、高山市周辺地域の観光活性化が進むとともに、地域経済へのポジティブな影響も見込まれています。特に、観光ルートの一部として位置付けられるこのエリアは、周辺の観光スポットとの相乗効果が期待され、観光客の誘致が進むことが期待されています。また、このような官民連携の取り組みが他の地域にも波及し、さらに多くの地域活性化の事例を生むことが望まれます。

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