群馬県みどり市に新たな建設プロジェクトが始動します。桐生市に本社を置く野村建設工業が、グループ会社であるタイムプロデュースと連携し、JR岩宿駅南口に地上10階建ての大型ホテルを建設する計画を発表しました。
この発表は、2025年4月11日に行われたみどり市との記者会見で明らかになったものです。
計画の概要と施工スケジュール
今回建設されるホテルは、鉄骨造(S造)・10階建ての構造で、延べ床面積は約3,222㎡。
施工は野村建設工業が担当し、2025年9月に着工、2027年2月の完成を目指します。
立地場所はJR岩宿駅南口ロータリーに隣接する笠懸町阿左美1491-1の敷地で、向かいには「ビックマーチ桐生店」(笠懸町阿左美1492-2)があります。
交通の利便性が高く、国道50号線にも近いため、宿泊施設の立地として最適といえるでしょう。
取得された土地面積は2,858㎡で、ホテルには150室の客室が用意される予定です。
さらに、大浴場・露天風呂・サウナ、そして食事会場なども設けられるなど、宿泊客がゆったり過ごせる環境が整備される見込みです。
加えて、ホテル周辺には120台分の駐車場も新設され、観光やビジネス利用の両方に対応できる体制が整います。
市長・企業代表のコメント
会見の場では、須藤昭男みどり市長が次のようにコメントしました。
「これまで市内には宿泊施設が少なく、観光やビジネスで訪れる方に不便をおかけしてきました。今回のホテル建設は、地域にとって非常に嬉しいニュース。市としても新たなシンボルとして育てていけるよう全力で支援したい」
また、ホテルの施主となるタイムプロデュースの野村篤代表(野村建設工業の代表取締役を兼任)は、
「宿泊される方にご満足いただけるホテルを目指しています。地域に溶け込むような施設にしたい」と語り、地域密着型の施設づくりへの意気込みを見せました。
運営・設計体制と事業費について
ホテルの管理・運営は、ベルズイン前橋やベルズイン土浦などを手掛けるタイムプロデュースが行います。
設計は新生設計(熊本県八代市)、施工は野村建設工業、施主はタイムプロデュースが務め、総事業費は約20億円を見込んでいます。
岩宿駅を中心としたまちづくりも進行中
みどり市では、JR岩宿駅を拠点とした都市整備計画も進行中です。
2024年3月に市が策定した「まちづくりプラン」に基づき、南口・北口周辺の再整備が行われています。
現在は前橋市の三陽技術コンサルタンツが実施設計を進めており、年度内にはまとめが行われる予定です。
今回のホテル建設は、この再開発事業と連動し、地域全体のにぎわい創出や観光インフラの充実にもつながる重要な一歩となります。
群馬県内でも注目を集める新たな建設ニュースとして、今後の動向に期待が集まります。