【建設ニュース|茨城県】つくば市で650億円の大型開発が始動!大和ハウス工業が複合まちづくりプロジェクトを着工

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2025年4月、茨城県つくば市で大規模なまちづくりプロジェクトが本格的に始まりました。事業主は大和ハウス工業。計画名は「(仮称)つくば学園南プロジェクト」で、総事業費は約650億円にも及ぶ一大開発です。

このプロジェクトの舞台は、かつて日本自動車研究所(JARI)があった跡地(約15.5ヘクタール)。そこに、分譲マンション、商業施設、業務施設、中高一貫校といった、暮らしと学びを支える複合施設群が建設されます。

どんな街になるのか?計画概要をわかりやすく解説

◆住宅エリア

敷地の北側には、15階建て・全602戸の大型分譲マンションが建設される予定です。鉄筋コンクリート造で、延床面積は約58,000㎡。設計は長谷工コーポレーションが手がけ、竣工は2027年7月を予定しています。施工会社は今後発表される見込みです。

◆教育施設

敷地の中央部には、市内にある茗溪学園中学・高等学校が移転してきます。新しい校舎の延床面積は約18,700㎡で、教育環境のさらなる充実が図られます。学園周辺には、塾や学習施設も設けられる予定で、「学びの街」づくりが進められます。

◆商業・業務施設

生活に欠かせない商業施設や飲食店、クリニックなども併設され、住民が日々の生活を快適に送れる街並みを計画。さらに敷地南側には、「事業施設区画」として先進的な企業誘致を行い、筑波大学と連携した技術の実証実験施設なども検討されています。

誰が建てるの?設計・施工体制も紹介

  • 敷地造成設計:第一建設総合コンサルタント
  • 造成工事施工:淺沼組
  • 商業施設など建築工事の設計・施工:大和ハウス工業
  • 分譲マンション設計:長谷工コーポレーション
  • 分譲マンション施工:未定(今後発表)

このように複数の建設会社・設計会社が連携しながら、プロジェクトを支えています。

着工式も開催、安全祈願に関係者が集結

4月2日には、現地で安全祈願祭が執り行われました。第一建設総合コンサルタント・村上淳一社長、大和ハウス工業・村田誉之副社長、淺沼組・寺井到常務らが、それぞれ「鎌入れ」「鍬入れ」「鋤入れ」を担当し、工事の安全と成功を祈願しました。

その後の挨拶では、大和ハウスの村田氏が「産学官民の連携を生かし、長年のノウハウを活用してまちづくりを進める」と語り、つくば市・五十嵐立青市長も「新たなまちづくりに期待している」とコメント。淺沼組・寺井氏も「品質と安全を最優先に、会社一丸で取り組む」と意気込みを語りました。

今後の動きにも注目

この「つくば学園南プロジェクト」は、今後のつくば市のまちづくりを象徴する重要な開発。居住・商業・教育・研究が一体となった街として注目を集めています。すでに2023年には大和ハウス工業が約142億円で用地を取得しており、本格的な開発がスタートしたことで、地域経済や不動産市場への波及効果も期待されています。

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