建設業界の冬の恒例イベントとして知られる「建設業スキー大会」が、2025年3月1日・2日の2日間にわたり、長野県小諸市の高峰マウンテンパークで開催されました。今回は記念すべき第50回大会という節目の年であり、建設業界の中から9社・約90人が参加。多くの注目を集めました。
竹中工務店が団体戦で2年連続の優勝を達成
団体戦では、竹中工務店が見事な滑りを披露し、昨年に続く2連覇を果たしました。チームを率いた市川和也主将は、「昨年の初優勝に続き、連覇できて感無量。部で合宿を重ね、チーム全員で練習してきた成果が出た。新しいメンバーの活躍も大きかった」と語り、努力と団結力の成果を喜びました。
個人戦も激戦!清水建設・大成建設・三機工業の選手が躍動
個人戦では、男子の部で大成建設の清水悟選手が優勝。11年ぶりの栄冠となりました。清水選手は「昨年は転倒してしまったので、今回は完走を第一に考えた。結果が出せて本当にうれしい」と、長年の思いを語りました。
女子の部では、三機工業の橋本佳奈絵選手が優勝。これまで姉妹で金メダルを目指してきたという橋本選手は、「やっと手元に金メダルが来てくれた。天国の母がずっと応援してくれていたと思う」と、感極まった様子で語りました。
全長700メートルの本格コースで競技
大会が行われた「パノラマコース」は、全長700メートル、最大斜度25度、標高差140メートルと、スキー初心者にはやや難易度の高い本格的なコース。スピードやテクニックが求められる中、選手たちは日頃のトレーニング成果を発揮し、ハイレベルな競技を繰り広げました。
第50回を記念した特別企画も多数
今回は記念大会ということで、様々な特別企画も実施されました。たとえば、スキーだけでなくスノーボードの特別クラスが新設され、より幅広い参加が可能に。また、「カムバック賞」や記念Tシャツの制作、記念アルバム・スライドショーの作成、過去大会の成績一覧の公開など、過去を振り返りつつ未来につなげる試みも盛り込まれました。
建設業界の関係者が一堂に会し、競技を通じて交流を深めた今回のスキー大会。清水建設OBであり、大会を主催する建設業スキー会の仲佐俊之会長は、「50回という節目を迎えたこの大会が、これからも長く続き、建設業界のつながりを育む場であり続けることを願っている」と語りました。
建設業界では、こうしたスポーツイベントを通じて企業間の垣根を越えた交流や社員の健康促進、チームワークの強化が図られています。建設業の「今」を伝えるニュースとして、多くの読者にとっても興味深い大会となったのではないでしょうか。