みなかみ町で小学校統合事業が進行中|月夜野小の外構工事と桃野小の解体工事を2025年度に発注予定

群馬 建設ニュース

群馬県みなかみ町では、町内3つの小学校を統合する「月夜野地区統合小学校建設事業」が進められています。このプロジェクトの一環として、月夜野小学校の外構工事と、建設地に隣接する桃野小学校の解体工事が、2025年度に発注される予定であることが明らかになりました。

現在、新しい月夜野小学校は、旧桃野小学校の敷地を活用して建設中です。建設地のすぐ南側には、既存の桃野小学校の校舎があり、校舎が完成した後に解体される計画です。工事の進捗状況を見ながら、外構工事・解体工事ともに発注時期が決定される方針で、2026年4月の開校を目指して作業が進められています。

外構工事の詳細と設計内容

新しい月夜野小学校の外構工事は、学校の敷地全体や、隣接する桃野小学校の一部で実施されます。主な工事内容は以下のとおりです:

  • 敷地外周へのフェンスの設置
  • 校舎周辺のアスファルト舗装
  • 通路のブロック敷設
  • 雨水処理のための排水設備

これらの工事のうち、2025年度に発注されるのは主にフェンス設置工事となる見通しです。外構設計は、前橋市にある技研コンサルが担当しています。また、グラウンドについては、旧桃野小学校のグラウンドをそのまま利用する計画のため、新たな整備は一部にとどまる予定です。

桃野小学校の解体工事

解体対象となる桃野小学校の校舎は、鉄筋コンクリート造の3階建てで、延べ床面積は約4,494㎡という大規模な建物です。解体工事は新校舎完成後に実施される予定で、現在は新校舎の1階部分のコンクリート構造が立ち上がってきた段階にあります。設計は、前橋市の福島建築設計事務所が手がけました。

建設工事の概要と施工体制

月夜野小学校の建設工事は、第1期・第2期に分かれて進行中です。建築工事だけでなく、電気設備や機械設備も含めた複合工事となっており、施工は以下の3社による共同企業体(JV)が担当しています:

  • 沼田土建(沼田市)
  • 須田建設(沼田市)
  • 木内建設(沼田市)

新校舎は、鉄筋コンクリート造を主体に一部鉄骨造を取り入れた構造で、延べ床面積は約4,500㎡を予定。建設地は旧桃野小学校の北側、群馬県立利根商業高等学校の隣接地に位置しています。

この新しい学校は、古馬牧小学校(月夜野町後閑1064)桃野小学校(月夜野583)、月夜野北小学校(上牧880)の3校を統合して設立されるもので、教育環境の集約・充実を図る町の重要プロジェクトです。

財政面と予算の状況

2025年度の当初予算では、今回の月夜野小学校関連工事に加え、藤原小学校の教職員住宅解体工事も含めて、事務局事業費として約5億6,800万円が計上されています。さらに、小中学校統合推進事業費として、2026年度までの債務負担行為として約7億870万円が設定されており、町の財政的な支援も大きいものとなっています。

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