群馬県東吾妻町では、川戸地区に位置する町道1183号線の道路改良工事を実施する計画が進んでいます。この整備事業は、群馬県が進めている上信自動車道の整備に関連した地域インフラ整備の一環として行われるもので、2025年度から2カ年かけて実施されます。工事にかかる費用は総額1億7,000万円。この金額は、2025年度予算として7,000万円、2026年度までの債務負担として1億円を確保しています。
現在、工事の入札に向けて準備が進められており、近く条件付き一般競争入札による公告が予定されています。工事の積算業務は、前橋市にある群馬県建設技術センターが担当しており、設計は同じく前橋市の技研コンサルが行いました。
上信自動車道の整備に伴い、排水機能の強化とアクセス道路としての機能向上を目指す
整備が行われる町道1183号線は、パナソニックエレクトリックワークス朝日(川戸666-1)の西側を通る道路で、上信自動車道の北側に位置しています。上信自動車道の整備によって雨水などの排水がこの道路に集まりやすくなることが予想されるため、排水機能の強化が必要になりました。
加えて、この道路は今後、上信自動車道へのアクセス道路としての役割も担うと見込まれています。地域住民や工場関係者の通行量が増加することを見越し、円滑な交通を確保するために、車道の拡幅や歩道の新設を行う計画となっています。
具体的な整備内容は? 張り出し歩道や側溝の整備を中心に実施
今回の道路改良工事は、延長237メートルの区間で実施され、以下のような具体的な整備が行われます。
張り出し歩道の整備
・歩道は道路の東側に延長176.7メートル設置され、
・張り出し幅は2メートル
・施工には二次製品(プレキャスト製品)を使用することで工期の短縮や品質の安定を図ります。
排水溝の整備
・張り出し歩道の下には、U型側溝(800mm×900mm)を延長172.3メートル施工。
・また、パナソニックエレクトリックワークス朝日の進入口にあたる部分(延長35.8メートル)には、ボックスカルバート(800mm×900mm)を設置し、排水能力を高めます。
・道路西側には、300mm×300mmの落蓋式側溝を使い、延長237メートルの区間で施工されます。
完成後の道路構成と舗装仕様
工事が完了すると、道路の幅員は合計8.75メートルとなります。構成は以下の通りです:
- 西側歩道:0.75m
- 車道:5.5m(1車線あたり2.75m)
- 東側路肩:0.5m
- 東側歩道(張り出し部分):2m
舗装工事も以下のような仕様で進められます:
- 下層路盤工:再生砕石40、厚さ20cm
- 上層路盤工:粒度調整砕石30、厚さ20cm
- 表層工:再生密粒度アスファルト13、厚さ5cm
今後のスケジュール:5月に業者決定、6月に議会で契約予定
今回の工事は町議会の議決を経て契約される案件であり、現在はその準備が進められています。入札を経て5月に受注業者を決定し、6月の町議会にて契約議案として上程する予定となっています。
このような群馬県内の建設ニュースを通じて、インフラ整備の進展を身近に感じられるのではないでしょうか。特に上信自動車道との連携による地域の利便性向上は、地域住民の暮らしや企業活動にも大きな影響を与えると見られています。
群馬県内では、今後もこうした道路整備やインフラ工事が複数進められる予定です。引き続き、地域の動向に注目していきましょう。