群馬県富岡市では、新しい小学校「さくら小学校」の建設計画が進んでいます。2025年度に一ノ宮小学校、吉田小学校、丹生小学校の3校を統合し、新たな学びの場を創設する予定です。建設工事は2025年10月以降に着工し、2026年度末の完成を目指しています。新校舎の供用開始は2027年度の入学式からとなる見込みです。
さくら小学校の建設概要
さくら小学校は、富岡市一ノ宮運動場(富岡市一ノ宮1702)に建設されます。これにより、児童の学習活動への影響を抑えつつ、円滑な建設が可能となります。元々この地は学校跡地であったため、学校用地として適している点も選定理由の一つです。
- 敷地面積:15,737㎡
- 校舎構造:鉄筋コンクリート造(RC造)2階建て
- 延べ床面積:4,480㎡
- 屋内運動場(体育館):鉄骨造(S造)平屋建て、床面積860㎡
- 駐車場:一般駐車場45台、教職員用駐車場35台
基本・実施設計は「石井設計・石井アーキテクトパートナーズ・赤石一級建築士事務所」の共同事業体(JV)が担当しています。
学びやすさを追求した設計
新しい校舎は、児童が快適に学べる環境を整えるためにさまざまな工夫が施されています。
- 空調設備:コストを抑えながらもメンテナンス性の高い「EH-P方式」を採用し、天井カセットエアコンを設置。
- 天井高:低学年の教室は2.7m、中高学年は3.0mとし、開放感を演出。
- 床材:天然木フローリングを使用し、温かみのある空間に。
- 内壁:明るい色合いの塗装を施し、腰壁には木材を用いて落ち着いた雰囲気を演出。
- 照明:LEDライトバーを採用し、省エネかつ明るい教室を実現。
充実した施設・設備
さくら小学校には、さまざまな施設が整備される予定です。
- 普通教室
- 特別教室(音楽室・理科室など)
- 多目的教室
- 管理諸室(職員室など)
- 体育館
- 校庭
- 駐車場・駐輪場
- 体育館器具庫
- 備蓄倉庫
- 植栽・付属建物
- スクールバス発着場
旧一ノ宮体育館の解体も並行
さくら小学校の建設に伴い、現在の一ノ宮体育館(鉄骨造平屋建て、床面積599㎡)は解体される予定です。解体工事には約5,000万円が計上されています。
事業費と今後のスケジュール
新しいさくら小学校の建設費は約30億5,000万円と見込まれています。この予算をもとに、2025年10月以降に着工し、2026年度末に工事完了、2027年度の入学式に間に合うよう供用開始を予定しています。
まとめ
富岡市が進めるさくら小学校の建設プロジェクトは、地域の教育環境をより良いものにする重要な取り組みです。新しい校舎では、児童が快適に学べる環境が整えられ、教育の質の向上が期待されています。今後の工事進捗にも注目が集まります。