群馬県安中市で主要地方道渋川松井田線の道路改良工事が始動

群馬 建設ニュース

群馬県安中市で、主要地方道渋川松井田線(上増田工区)の道路改良工事が始まります。この工事は、急カーブで見通しが悪い現状を改善し、安全な道路環境を整備することを目的としています。施工を担当するのは県安中土木事務所で、2025年度以降には地山補強土壁工などの本格的な工事が始まる予定です。

工事の概要

今回の道路改良工事は、増田川に架かる「増田川橋」の左岸側を終点とし、そこから北へ約154mの区間を整備します。道路の幅員は6.75mから9.25mの範囲で拡張される予定です。特に現地は急カーブが連続するエリアであり、運転中の視界が悪く、事故のリスクが高いため、線形改良を行い安全性を向上させます。

施工の進め方

工事は段階的に進められ、まず2024年3月中に土工工事が指名競争入札で発注される予定です。初期段階では約60mの区間を対象に施工し、詳細は現在検討中となっています。全体的な工事内容としては、以下のような施工が計画されています。

  • U型側溝工(排水設備の設置):道路の排水を効率化するため、幅300mm×高さ300mmのU型側溝を約195m設置。
  • 地山補強土工(斜面の補強):切土法面の安定性を確保するため、長さ3m~6mのロックボルト約160本を挿入し、372㎡の表面材で補強。
  • コンクリートブロック積み工(法面保護):増田川橋から北へ約90mの地点からさらに49mにわたり間知ブロックを積み上げる。
  • 植生基材吹き付け工(緑化対策):法面の安定と美観向上を目的に、410㎡の範囲で植生基材を吹き付け。

施工の目的と期待される効果

この道路改良工事では、特に地山補強土工が重要な役割を果たします。ロックボルトを挿入し、表面材と結合させることで、法面の崩壊を防ぎ、市道の安定性を維持する狙いがあります。例えば、大雨や地震などの影響で地盤が緩んだ際に、補強がないと法面が崩れるリスクが高まります。しかし、この補強工事を施すことで、土砂崩れの発生を未然に防ぐことができます。

また、コンクリートブロック積み工や植生基材吹き付け工を行うことで、道路周辺の景観を整え、長期的な環境保全にも貢献します。

設計を担当した企業

今回の工事設計は、高崎市に本社を構える「協和補償コンサルタント」が手掛けました。同社は公共工事の設計・コンサルティングを多数手掛けており、今回の工事でも安全性と機能性を考慮した設計が行われています。

まとめ

群馬県安中市で進められる主要地方道渋川松井田線の道路改良工事は、地域の交通安全向上に寄与する重要なプロジェクトです。急カーブが多く見通しが悪い現状を改善し、ドライバーにとって安全で快適な走行環境を提供することが期待されています。今後の工事進捗にも注目が集まります。

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