太田市では、小中学校の給食施設を「親子方式」に移行するための整備を進めています。その一環として、宝泉東小学校の給食室新築工事と旭中学校の給食室改修工事が計画されており、2025年度の早い段階で一般競争入札が公告される見込みです。
宝泉東小学校の給食室新築工事
宝泉東小学校(太田市藤久良町1)では、既存の給食室が老朽化しているため、新たに給食室を建設する計画です。新しい給食室はS造(鉄骨造)平屋建てで、床面積は約300㎡となります。建設予定地は、現行の給食室に近い普通教室棟の北側が想定されています。
設計と工期
設計は太田市に本社を構えるアークプランニングが担当。工期は2025年7月から着手し、2026年3月末までに完了する見込みです。
給食室の設備と機能
新たな給食室では、約420食を提供できる設備が整備されます。具体的には、
- 調理室
- 洗浄室
- 検収室
- 下処理室
- 肉卵処理室
といった施設が設けられる予定です。供用開始は2026年度からとなります。
旭中学校の給食室改修工事
一方、旭中学校(太田市東矢島町1082)では、隣接する旭小学校(同1249-1)との「親子方式」導入に伴い、給食室の改修工事が行われます。旭小学校では2024年度に給食室の新設工事が完了しており、旭中学校はその給食を受け入れる体制を整えるための工事となります。
旭中学校給食室の改修内容
- 給食室の拡張:配膳室と調理室の間の壁を撤去し、一体的な利用ができるようにする。
- 外部建具の改修:給食を配送するコンテナ(1500mm×730mm×1410mm程度)の開口寸法を確保するため、外部建具を改修。
- 厨房機器の撤去と床の段差解消:コンテナを置きやすくし、スムーズな配膳ができる環境を整える。
設計は、北村建築設計事務所(太田市)が担当しました。
今後の解体工事計画
旭中学校の給食室改修後、既存の旭小学校給食室(S造平屋、床面積175㎡)の解体工事が予定されています。
また、2025年度には、新田学校給食センターの解体工事も計画されています。この施設は1987年に建設されたS造2階建て、延べ床面積837㎡の建物です。
2024年度の旭小学校給食室新設工事の実績
2024年度に実施された旭小学校の給食室新設工事では、以下の企業が工事を受注しました。
- 建築工事:加藤建設興業(太田市)
- 機械設備工事:日研(太田市)
- 電気設備工事:中島電機設備(太田市)
工期は2025年3月31日までとされており、無事完了する見込みです。
まとめ
太田市は、小中学校の給食施設を「親子方式」へと移行するための整備を進めています。宝泉東小学校では新たに給食室を建設し、旭中学校では既存の給食室を改修することで、より効率的な給食提供体制を構築する計画です。今後の入札情報や工事の進捗についても引き続き注目していきたいところです。