西部農業事務所が保美地区で区画整理工事を実施

群馬 建設ニュース

群馬県西部農業事務所の農村整備課は、藤岡市保美地区において約2.5haの区画整理工事を実施する。この工事は「第2工区2工事」として、第1四半期中に一般競争入札が公告される予定だ。工事期間は約7カ月と見込まれている。

保美地区の特徴と工事の背景

保美地区は、藤岡市の南東部に位置し、神流川西部の沖積地に広がる緩やかな傾斜地だ。標高は約100m、東西に向かって20分の1程度の勾配がある農地帯で、牛田工業団地の南側に隣接している。主要地方道「前橋長瀞線」を挟んだ37.9haの区域で区画整理事業が進行中だ。

この区画整理工事の目的は、農業環境の改善と土地の有効活用を促進することにある。農地の整備を進めることで、より効率的な耕作や排水機能の向上が期待される。

今回の工事内容

本工事では、以下の整備が行われる。

  • 整地工(2.5ha):農地を均等にならし、利用しやすくする。
  • 支線排水路工:幅400mm~1000mm×高さ400mm~800mmのU字溝を合計494m設置。

この区画整理事業全体では、以下の工事計画が進められている。

  1. 整地工(28.5ha)
    • 土地の高低差を調整し、排水性の向上を図る。
  2. 支線道路工(総延長7000m)
    • 道路幅:全幅5m、有効幅員4m
    • アスファルト舗装(4400m)
      • 下層路盤工:切砕40(厚さ20cm)
      • 上層路盤工:粒度調整砕石30(厚さ9cm)
      • 表層工:密粒度アスコン13(厚さ4cm)
    • 敷砂利舗装(2600m)
      • 厚さ10cmで施工
  3. 支線用水路工(3000m)
    • ベンチフリュームU字溝(幅300~500mm×高さ200~320mm)を設置。
  4. 支線排水路工(3100m)
    • 排水U字溝(幅300~1000mm×高さ300~800mm)を敷設。

事業の進捗状況と今後の見通し

この区画整理事業の総事業費は約9億7400万円と見積もられており、2024年度末までの進捗率は45.4%に達する見込みだ。

今年度は「第2工区1工事」として、塚越土建(藤岡市)が整地工などを実施。また、「第2工区3工事」は田畑建設(藤岡市)が担当し、同様に整地工を進めた。設計業務は前橋市の藤和航測が手掛けている。

このように、農地の整備が進むことで、地域の農業環境が改善され、持続可能な土地利用が可能になることが期待されている。

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