群馬県館林市では、東武伊勢崎線の茂林寺前駅周辺を整備する大規模なプロジェクトが、2025年度に本格的に始まります。この整備事業は、駅周辺の交通利便性向上と安全性の確保を目的に、いくつかの重要な工事が含まれています。群馬建設業界にとっても、注目すべき取り組みとなるでしょう。
1. 駅東西を結ぶ自由通路の新設
茂林寺前駅の大きな課題の一つが、駅の東西を行き来するための交通手段が限られていることでした。このため、新たに自由通路が設けられ、駅を跨いで東口から西口へ歩行者がスムーズに移動できるようになります。この通路は、現在の駅構内にある通路を改修し、線路を越えて安全に渡れるように整備される予定です。
2. 西口ロータリーの整備
現在、西口は改札がないため、駅の周辺は砂利敷きのままとなっています。この問題を解決するため、西口には新たにロータリーが設けられ、駐車スペースやタクシーの待機所、送迎車の通行路などが整備されます。これにより、駅を利用する人々の交通の便が大きく改善されるでしょう。西口周辺には舗装工事が行われ、照明や排水設備、安全対策も含めた整備が進められます。
3. 公衆トイレの新設
駅周辺の利便性を高めるため、東口改札前には新しい公衆トイレも設置されます。これにより、駅利用者が安心して駅周辺を利用できる環境が整います。駅周辺には他にも道路改良工事が行われる予定で、より快適で安全な環境が提供されることが期待されています。
4. 既存の道路改良と新たな道路設置
駅周辺の道路も大きく改良されます。特に、西口に接続する市道5467号線の改良工事が進められ、舗装や排水設備が新たに整備されます。この工事により、よりスムーズな交通流が実現し、周辺地域のアクセスが向上します。
工事のスケジュールと進行
この整備事業は2025年度内の完了を目指しており、工事の発注時期や詳細な工事内容については、今後、東武鉄道との調整を経て決定されます。特に、自由通路や公衆トイレの建設については、現在も設計と調査が進行中です。