群馬県板倉町(小野田富康町長)は、2025年度の当初予算案を発表しました。一般会計予算は前年度比8.4%増の65億円を計上し、その中には新たな公共施設の建設やインフラ整備に関する予算が含まれています。
■ 公立保育園・児童館を統合、新施設の建設が始動
特に注目されるのが、町営の2つの保育園と児童館を統合し、新たな施設を建設する計画です。この計画の背景には、
- 既存施設の老朽化(いずれも約50年経過)
- 新耐震基準を満たしていないこと
- 少子化の影響による施設統廃合の必要性
が挙げられます。統合されるのは以下の3施設です。
- 板倉保育園(板倉町岩田991)
- 北保育園(板倉町西岡331)
- 板倉町児童館(板倉町板倉4208-2)
2025年度には、新施設の建設に向けた候補地選定および土地取得のための測量が進められます。このために委託費973万9000円が予算に組み込まれました。統合により、より充実した保育・児童支援環境の提供が期待されています。
■ インフラ整備に関する主な予算
板倉町のインフラ整備に関しても、道路・橋梁の長寿命化や公園維持管理に関する予算が計上されています。主な事業と予算額は以下のとおりです。
- 道路長寿命化事業:2500万円
- 町単独道路整備事業:1億2958万2000円
- 橋梁長寿命化事業:2740万1000円
- 公園維持管理事業:4322万6000円
また、新規事業として都市下水路排水区域内の浸水シミュレーション事業に620万円が充てられました。この事業では、雨水浸水想定区域図の作成や、排水機能の強化に向けた調査が進められます。
■ 防災対策の強化も
さらに、防災対策にも力を入れており、防災マップの更新などを含む防災対策事業に2902万3000円の予算が確保されています。災害時の迅速な対応を可能にするため、住民の防災意識向上にもつながる取り組みが進められる予定です。
■ まとめ
板倉町の2025年度当初予算では、公共施設の統廃合を含む新施設建設や、道路・橋梁の長寿命化、都市下水路の浸水対策など、多岐にわたる事業が展開されます。特に、新たな保育園・児童館の建設は地域の子育て環境に大きく影響を与えるプロジェクトであり、今後の進捗が注目されます。