神流町が6つの橋で補修設計を計画中|2026年度以降の着工を見据えて

群馬 建設ニュース

群馬県西部に位置する神流町が、町内にある6つの橋について補修設計を実施する予定です。対象となる橋は、高橋、栃金田橋、向沢橋、誉橋、上小越1号橋、桑木沢橋の6橋で、いずれも老朽化や損傷が懸念される箇所があり、安全性の確保を目的としています。

町は2024年度当初予算で、橋梁補修設計の委託料として4,930万2,000円を計上。委託時期や発注方法などの詳細については現在検討中であり、実際の補修工事は2026年度以降に行われる予定です。


補修が予定されている橋の詳細

◆高橋(尾附地内)

神流川に架かる町道58号線の橋。全長34.05m、幅6.1mのコンクリートアーチ橋で、片側に1本のアーチが伸びる「単径間RCアーチ橋」と呼ばれる構造です。
今回の設計では、橋の上部構造や支え部分(支承)の修繕に加えて、橋面の防水や排水設備の改修、伸縮装置の交換も視野に入れています。

◆栃金田橋(塩沢地内)

町道平仁多線にある鋼製の橋。長さ10.46m、幅5.3mの「単径間鋼H形橋」で、下部には重力式の橋台が2基設置されています。補修内容としては、上部構造や支承の補修、防護柵の修理、伸縮装置の交換が予定されています。

◆向沢橋(平原地内)

町道250号線に位置し、八倉沢を渡る2径間の鋼製H形橋。長さは12.22m、幅はわずか1.34mと小型で、歩行者用の橋としても使われていると推察されます。
上部と下部の構造物、そして防護柵について補修設計が行われる予定です。

◆誉橋(魚尾地内)

山沢川に架かる町道131号線の橋。長さ7m、幅4.1mの鋼橋で、こちらも比較的小さな橋です。重力式橋台2基が下部を支えており、上部の修繕と伸縮装置の交換が計画されています。

◆上小越1号橋(魚尾地内)

町道312号線にある上小越沢を渡る橋で、長さ6m、幅4.6mの「単径間鋼H形橋」です。下部には2つの重力式橋台が使われており、上部構造や支承の補修設計が実施されます。

◆桑木沢橋(柏木地内)

入沢谷川に架かる町道・柏木投石峠線の橋。長さ6.47m、幅5.58mの「単径間RC床版橋」という構造で、道路と一体型の床が橋として機能するタイプです。今回は上部構造の補修や、伸縮装置の交換などを含む設計が行われます。


群馬県内のインフラ維持に向けて

群馬県内では、高度経済成長期に建設されたインフラの老朽化が進んでいます。神流町が今回進めている6橋の補修設計も、その流れの一環です。

道路橋は地域住民の通学・通勤、物流において欠かせない存在。特に山間部の神流町では、橋が生活の“ライフライン”としての役割を果たしています。そのため、早期に現状を調査・設計し、必要な補修を行うことが求められています。

補修設計を経て、2026年度以降に着工が見込まれるこのプロジェクトは、町の安全と快適な暮らしを守るための大きな一歩と言えるでしょう。

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