渋川地区で新たな最終処分場の建設計画が進行中

群馬 建設ニュース

群馬県渋川市とその周辺地域における廃棄物処理の新たな取り組みとして、次期最終処分場の整備計画が発表されました。計画を進めるのは、渋川地区広域市町村圏振興整備組合で、建設予定地は吉岡町上野田とされています。本計画では、現在稼働しているエコ小野上処分場(渋川市小野上3665)と同規模の施設を整備し、今後の廃棄物処理の安定化を図る狙いがあります。

計画概要

新たな処分場の敷地面積は約3haを予定しており、主要な施設として以下の設備が設けられます。

  • 被覆施設(埋立地を覆う施設)
  • 浸出水処理施設(管理棟・環境学習施設を含む)
  • 覆土置場(埋立後の土砂を一時保管する場所)
  • 残置森林・造成森林(環境保全を目的とした緑地)
  • 展望スペース(地域住民向けの見学・学習施設)
  • 沈砂池(処分場内の排水管理を行う池)

施設の主要構造となる被覆施設の規模は69m×126mで、埋立面積は7,560㎡を予定。廃棄物から発生する浸出水を適切に処理するため、140㎥の調整槽を設置し、1日あたり20㎥の処理能力を確保する計画です。

遮水工の詳細

処分場内の環境保全を目的として、埋立地の底面には多層構造の遮水工を施し、周辺環境への影響を防ぎます。

  • 底面部の遮水工
    • 粘性土(改良土):厚さ50cm
    • 不織布:厚さ10cm
    • 遮水シート(1.5mm)×2層
    • 電気式漏水検知システムの設置
  • 法面部の遮水工
    • 不織布(厚さ10mm)
    • 遮水シート(1.5mm)
    • 耐候性不織布(10mm)

これにより、廃棄物の分解時に発生する有害物質の流出を防ぎ、地下水や周辺環境の保全を徹底します。

アクセス道路の整備計画

処分場の運用に向けて、周辺道路の拡幅工事も計画されています。

  • 町道1149号線の拡幅:現状2.5m→6mへ拡幅
  • 施設外周道路および町道202号線の取付道路:幅員4mで整備

これにより、大型車両の通行がスムーズになり、処分場へのアクセスが改善される見込みです。

工事のスケジュール

2025年度には用地取得および補償手続きを進め、現在実施中の測量・設計業務の進捗を踏まえながら、基本設計の委託時期を決定する方針です。工事の発注は2027年度を予定しており、2029年度中の完成を目指します

処理対象地域と運用計画

本処分場の処理対象区域は渋川市、吉岡町、榛東村の全域で、運用方式としては無放流のクローズド型を採用。埋め立て期間は15年間とし、埋立容量は6万立方メートル、年間埋立処分量は4,620トンを想定しています。

まとめ

新たな最終処分場の整備により、渋川地区の廃棄物処理はさらに強化され、長期的な安定処理が可能となります。環境対策を徹底しながら、地域の負担を最小限に抑える計画となっており、今後の進捗が注目されます。

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