成田空港新C滑走路建設、北側造成工事がスタート!西松建設JVが477億円で落札

成田国際空港では、空港機能の強化を目的に新しい滑走路「C滑走路」の建設が本格的に始まりました。今回の工事は、成田空港が現在進行中の空港拡張計画の一部として、滑走路の北側と南側の造成工事が進められています。

北側造成工事、477億円で西松建設JVが受注

新設される「C滑走路」の北側造成工事には、西松建設、大林組、東亜建設工業の共同企業体(JV)が落札しました。この工事にかかる費用は477億5100万円で、工期は2029年3月23日まで。工事の内容は、広大な土地の整地作業から始まり、地盤の強化や排水設備の整備など、多岐にわたります。

具体的には、約400万立方メートルの土を掘削し、1000万立方メートルを埋め戻す「盛り土」作業が行われます。また、地盤改良工事として、270万立方メートルにわたる固結工法が施され、さらに、空港内の排水システムとして、約4キロメートルの共同溝を設置し、GSEトンネルも0.2キロメートル掘削されます。

南側造成工事は大林組などの共同体が担当

一方、C滑走路南側の造成工事(その1)は、大林組、熊谷組、鴻池組、飛島建設、青木あすなろ建設の5社で構成される共同企業体(JV)によって進められています。この工事の落札額は125億6750万円で、工期は2027年5月31日までとなっています。南側工事の特徴としては、地盤改良のほか、ベルトコンベヤーの設置があり、これは約2キロメートルにわたる長さで設置される予定です。

この工事は「ECI方式」という、施工前に設計協力を得ながら進める方式を採用しており、技術的な協力体制が強化されています。設計業務は、パシフィックコンサルタンツと京葉測量のJVが担当しています。

空港機能の拡充へ、用地確保も進行中

成田空港では、滑走路の新設により、さらなる機能強化を目指しています。新しいC滑走路は、延長3500メートル、幅45メートルという規模を誇り、空港の容量を大きく拡大することが期待されています。用地の確保も順調に進み、3月時点で必要な土地の8割以上が確保されているとのことです。残りの用地は、2025年度中に確保する方針です。

これから本格化する工事により、成田空港はますます重要なハブ空港としての機能を果たすことが期待されます。地域経済への影響や、今後の航空業界の発展にも大きな影響を与えることは間違いありません。

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