【群馬建設ニュース】東吾妻町が2025年度当初予算を発表|道路改良や旧体育館の解体工事など多数の建設事業を計画

群馬 建設ニュース

群馬県吾妻郡の東吾妻町(町長:中澤恒喜)は、2025年度の当初予算について内容を公表しました。予算総額は91億9500万円で、前年度から約2億8100万円の増加(前年比3.15%増)となっています。

本年度の予算には、町道や公共施設の整備、老朽化した体育館の解体、防火設備の移設・新設など、さまざまな建設事業が盛り込まれており、地域インフラの整備が一層進められる見通しです。


目玉事業①:町道1183号線の道路改良工事に1億7000万円

注目される事業のひとつが、町道1183号線の道路改良工事です。
この道路は、上信自動車道の北側に位置している町道であり、自動車道の整備に伴って周辺道路も改良される計画です。

2025年度予算には、まず7000万円が計上され、さらに2026年度までを見据えた債務負担行為として1億円が設定されており、総額1億7000万円の工事費が確保されています。

【改良工事の概要】

  • 施工延長:約240m
  • 主な工事内容:
    • 東側に張り出し歩道を新設
    • その下に排水溝を整備
    • 道路の拡幅による安全性向上

【道路構成イメージ】

  • 西側歩道:0.75m
  • 車道:5.5m(片側2.75m×2)
  • 東側路肩:0.5m
  • 東側歩道:2.0m

また、排水設備も強化される計画で、

  • 東側の排水溝:800mm×900mmの大型排水溝(延長240m)
  • 西側:300mm×300mmの落蓋式側溝(延長240m)

といったように、歩行者の安全性と排水機能を両立したインフラ整備が進められます。


目玉事業②:旧東中学校体育館を解体へ

もうひとつ大きな動きとして、旧東中学校体育館(箱島1690-1)の解体工事も進められます。

この体育館は、1969年に建設された鉄骨平屋建て・床面積862㎡の建物で、東中学校が2015年に閉校した後も残されていました。しかし、利活用が困難な状況にあることから、公共施設等総合管理計画に基づいて解体が決定されました。

解体工事には6766万1000円の予算が組まれており、今後の土地の有効活用にもつながる取り組みです。


消防設備も強化:防火水槽の移設・新設を実施

防災インフラの整備も進められます。
消防事業として、2900万円の工事費を使い、以下の設備整備が実施されます。

  • 奥田地区の防火水槽(40㎥)を移設
  • 新たに防火水槽を1基新設

これらは、上信自動車道の整備に伴う移転計画の一環です。道路や施設だけでなく、地域の防災力向上にも力を入れています。


その他の建設関連事業も多数盛り込まれる

今回の予算では、他にもさまざまな建設事業が組み込まれています。

事業名予算額
橋梁維持事業工事費4200万円
小学校管理事業工事費4348万6000円
道路改良事業工事費3000万円
小学校のLED化設計委託料770万円

公共施設の老朽化対応、小学校施設の省エネ化など、地域住民の暮らしやすさに直結する整備事業が多く含まれている点が特徴です。


まとめ:群馬県内で進む地域インフラ整備

今回の東吾妻町の2025年度予算では、道路改良や施設解体、防災設備など、地域の将来を見据えたインフラ整備が進められています。

特に、町道1183号線の拡幅整備や排水対策は、群馬県内の建設ニュースとしても注目度の高い取り組みです。

群馬県内では今後もこうした建設事業が進む見通しであり、各自治体の動向に注目が集まります。

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