富岡市の市民体育館が大規模改修へ!2025年度から約20億円を投じてリニューアル

群馬 建設ニュース

富岡市は、市民体育館(富岡市上黒岩1377-1)の大規模改修工事を2025年度に発注する予定です。この工事は、施設の老朽化に対応し、長寿命化を図るために実施されるものです。総工費は約20億円を見込み、2025年8月に着工、2027年2月の供用開始を目指しています。

予算と工期の概要

この改修工事には、2025年度予算として10億1429万6000円が計上されており、さらに2026年度までの債務負担行為として9億7478万円が確保されています。発注方法については、工種ごとに分けて発注するかなど、今後詳細を詰める予定です。なお、工事の発注は2025年度上半期中に行われる見通しです。

どんな改修が行われるのか?

今回の改修工事では、主に以下の点が改善されます。

  • 空調設備の更新:1階アリーナには輻射式冷暖房を採用し、床下から風を送る方式を導入。より快適な温度調整が可能になります。
  • 照明のLED化:無線調光システムを取り入れ、スポーツ大会や競技種目ごとに適切な照度設定ができるようになります。無線操作のため、新たな電源工事が不要になり、工期短縮や環境負荷の低減につながる見込みです。
  • 内外装の改修:外壁の再塗装や床の張り替えを実施し、美観を向上させます。
  • 吊り天井の撤去:安全性を高めるため、吊り天井を撤去します。
  • 授乳室の新設:自動販売機を移設し、そのスペースを活用して授乳室を整備します。

市民体育館の施設概要

富岡市民体育館は、1994年8月に竣工した鉄筋コンクリート造(RC造)一部鉄骨造(S造)の2階建て施設です。敷地面積は12,232㎡、延床面積は6,361.5㎡となっています。

館内には、以下の施設が整備されています。

  • アリーナ(2,232㎡):観覧席320席、放送室、器具庫を完備。
  • トレーニングルーム(139㎡):市民の健康増進に活用。
  • 剣道場・柔道場(各355㎡):師範室、器具庫を備えた武道施設。
  • ロッカールーム(120㎡):男女別に設置。
  • 会議室・視聴覚室・医務室(合計226.3㎡):スポーツイベントや講習会などに利用可能。

また、隣接する陸上競技場側には、外部観覧席(450席)や器具庫、放送室、更衣室、男女別トイレ、障害者用トイレが設けられています。

まとめ

今回の改修工事は、市民体育館をより快適で安全な施設にするための大規模プロジェクトです。空調や照明の最新技術を取り入れることで、利用者にとって快適な環境を提供するとともに、省エネルギー化も進められます。今後の工事の進捗に注目です。

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