群馬県前橋市にある前橋工科大学では、2025年から2027年度にかけて、2号館および図書館の改築工事を行うことが決まっています。このプロジェクトでは、施設の老朽化に対応し、より充実した学修環境を提供することを目的としています。具体的には、改築工事にかかる費用は約31億円を見込んでおり、工事の詳細計画も進行中です。
計画の概要と進行予定
改築工事は、2025年度に土壌汚染状況調査を実施した後、2025年10月以降に入札公告を行い、工事が開始される予定です。この工事は、建築工事、電気設備工事、機械設備工事の3つの分離発注となるため、各分野の専門業者が参加することになります。工事の進捗に合わせて、新しい施設の完成が期待されています。
新施設のデザインと機能
改築される2号館と図書館の新しい建物は、「書籍・資料の集積基地」と「高度な学修環境」をテーマに、学びの場として多機能なスペースを提供する予定です。新しい施設は、既存の2号棟西側にある旧実験棟跡地に建設されることになっています。
新施設は、RC(鉄筋コンクリート)構造で4階建て、延べ床面積は約4937㎡に及び、各階には以下のような施設が配置されます:
- 1階:展示スペース、インフォメーションエリア、プレゼンテーションルーム
- 2~3階:図書館、教員室
- 4階:スカイラウンジ、プレゼンテーションルーム、共同研究室
これらの施設は、学びの環境をより一層充実させるために、最新の設備を取り入れたものとなる予定です。
既存の施設について
現在の2号館と図書館は、いずれも老朽化が進んでおり、新しい施設が完成した後には解体される予定です。現在の施設は、2号館が1972年に建設されたRC構造の3階建てで、延べ床面積は1803㎡。図書館は1976年に建設されたRC構造の4階建てで、延べ床面積は2076㎡となっています。
今後の展開
新しい施設の完成により、前橋工科大学はさらに充実した学びの場を提供できるようになり、地域や学生にとって大きな価値を持つ施設へと生まれ変わります。改築後の施設は、地域社会の学問・研究活動にも貢献することが期待されています。