前橋市の2025年度当初予算案が発表!建設関連の注目事業を解説

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前橋市の2025年度当初予算案が発表!建設関連の注目事業を解説

前橋市(小川晶市長)は2月25日、2025年度(令和7年度)の当初予算案を公表しました。特に建設業界に関わる重要な事業が数多く含まれており、市の発展やインフラ整備に向けた具体的な計画が明らかになっています。

一般会計の予算規模は1,578億3,603万6,000円で、前年より53億2,423万3,000円増加(前年比3.5%増)となりました。その中で普通建設事業費は159億8,298万9,000円となり、前年比3.6%増の5億5,096万2,000円の増加となっています。

前橋工科大学の2号館・図書館改築工事

前橋市の重要な教育施設である「前橋工科大学」(上佐鳥町460-1)では、2号館と図書館の改築工事が行われる予定です。学生の学習環境の向上と、教員の研究環境の充実を目的とし、新たな建物として一体化した施設を建設します。既存の2号館の西側に新棟を建設し、 RC造(鉄筋コンクリート造)4階建て、延床面積4,586㎡の大規模な施設となります。

このプロジェクトは2025年度から3年間にわたって進められ、総事業費は31億円規模。2025年度分として7億4,432万円の工事費が予算化されました。基本・実施設計は「亦野建築設計事務所」(前橋市)が担当しています。

上川淵公民館の大規模改修と増築

地域住民の交流拠点として利用される「上川淵公民館」では、大規模な改修と増築が実施されます。新たに増築される施設は平屋建てで、床面積は約550㎡を想定。基本・実施設計は「勝山工務所」(前橋市)が担当し、工事は2年間かけて行われる計画です。

2025年度には3億4,096万7,000円の工事費が計上され、総事業費は8億円規模となります。改修と増築を同時に進めることで、より利便性の高い公民館へと生まれ変わる見込みです。

動物愛護管理センターの新築工事

動物愛護の推進を目的とした「動物愛護管理センター」の新築工事も注目されています。新施設はRC造2階建て、延床面積360.75㎡の規模で建設され、さらに保健所と接続するための連絡通路(S造2階建て、延床面積43.16㎡)も設けられます。

このプロジェクトには、2億2,900万円が予算化され、実施設計は「山田工務所」(前橋市)が担当します。

大胡シャンテの改修工事

文化・芸術活動の場として利用されている「大胡シャンテ」では、舞台照明設備や空調、外部建具の改修が行われます。この改修工事には、3億2,194万円の予算が確保されました。

産業立地の強化

前橋市は産業の発展にも力を入れています。

  1. 駒寄スマートインターチェンジ(SIC)産業団地
    • 造成工事や立地企業の公募を実施予定。
    • 事業費3,595万2,000円が計上。
  2. 大前田樋越産業団地
    • 測量と基本設計を進める計画。
    • 事業費5,039万8,000円を計上。

道路整備事業

道路インフラ整備にも重点が置かれています。

  • 17路線の道路新設・改良事業に9億6,775万4,000円を確保。
  • 土木関係の予算については、これまで補正予算で対応することが多かったが、今回は当初予算に盛り込まれ、建設業者の計画的な受注がしやすくなるよう配慮されています。

水道施設関連工事

水道事業会計では、以下の3つの事業で新たに債務負担行為が設定されました。

  • 北西部水道施設アドバイザリー業務
  • 遠方監視設備改修工事
  • 敷島浄水場配水ポンプ棟建築工事

まとめ

前橋市の2025年度当初予算案には、建設業界に関わる多数のプロジェクトが盛り込まれており、インフラ整備や公共施設の充実が進められる予定です。特に前橋工科大学の改築や公民館の大規模改修、産業団地の整備など、地域の発展に直結する事業が多く、市民にとっても重要な内容となっています。

これらの計画が進むことで、前橋市の街づくりや建設業界の活性化にどのような影響をもたらすのか、今後も注目が集まります。

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