前橋市が競輪関連施設を改修へ|総額5.2億円の投資で安全性と利便性を向上

群馬 建設ニュース

前橋市は、2025年度の競輪特別会計予算案において、総額5億2173万7000円を競輪関連施設の改修費として計上しました。主な対象となるのは「グリーンドーム前橋」(前橋市岩神町)と「館林場外車券売場」(館林市赤生田町)です。これらの施設の老朽化対策や利便性向上のため、順次工事や設計業務が進められます。

グリーンドーム前橋の改修計画

1. 給排水管などの設備改修(9724万円)

グリーンドーム前橋では、老朽化した給排水管の改修が進められています。この工事は4カ年計画で進行中で、2025年度が最終年度となります。最終工事では、バックスタンド側の上層階を対象に設備の改修が行われる予定です。

工事期間中は、該当エリアへの立ち入りが制限されるため、訪問予定の方は事前の確認が必要です。

2. 可動席の改修設計(1000万円)

グリーンドーム前橋には約5000席の可動席とステージが設置されていますが、経年劣化による制御盤の故障で可動席を動かすことができない状態が続いています。

全体の設備を更新するには数十億円規模の費用が必要となるため、ステージと可動席の全面改修は見送られました。しかし、メインスタンドの一部可動席については、安全対策として固定化工事が実施されます。

設計期間は半年程度を見込み、2026年度に工事が予定されています。

3. ドームパーキング2の解体設計(1600万円)

前橋市大渡町にある「ドームパーキング2」は、SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)5階建ての駐車場で、336台の収容が可能な施設です。しかし、地下部分の泡消火設備や照明、シャッターなどが故障しており、利用者も減少していたため、現在は使用が休止されています。

この駐車場は2025年3月末で正式に廃止され、2025年度は解体に向けた設計が進められます。解体工事自体は2026年度以降に実施される予定です。跡地の活用方法については、まだ決定していません。

館林場外車券売場の改修計画

館林場外車券売場では、空調設備の改修工事が行われます。2025年度の予算として1億4465万円が確保されており、車券売場2階の空調設備が更新される予定です。

2024年度には1階の空調改修工事が行われ、前橋市の「パナソニック関東設備」が担当しました。今回の2階改修工事も、快適な環境づくりを目指して進められます。

今後の展望

これらの改修工事は、競輪施設の安全性と利便性を向上させることを目的としています。特に、グリーンドーム前橋の改修は、来場者の安心・快適な利用を考慮した重要なプロジェクトです。工事の進捗状況に注目しながら、最新情報を随時チェックしていくとよいでしょう。

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