伊勢崎市の庭球場で照明設備を大規模改修へ LED化と安全性向上を図る工事を計画中

群馬 建設ニュース

群馬県伊勢崎市では、市内の庭球場(所在地:伊勢崎市堤西町116)において、照明設備の大規模な改修工事を予定しています。発注時期は2025年5月ごろを想定しており、現在は工事に向けた準備が進められています。

この照明改修工事は、伊勢崎市が進めている体育施設整備の一環で、2025年度の当初予算には「体育施設整備事業工事費」として、総額4億8,828万3,000円が計上されました。このうち、すでに公告済みのコート改修工事と今回の照明工事に対しては、合計で3億7,000万円が割り当てられています。

設計業務は、地元伊勢崎市に拠点を置く都市設計が担当。地域に根ざした企業が関わることで、地域活性化にもつながる工事となっています。

華蔵寺公園内にある人気施設をより快適に

今回の改修が行われる庭球場は、伊勢崎市の華蔵寺公園内に位置しており、人工クレイコートが南北に6面ずつ、合計12面整備された本格的な施設です。多くの市民や地域のテニス愛好者に親しまれており、試合や練習の場として幅広く活用されています。

施設の老朽化が進むなかで、安全性の確保と利便性の向上を目的として、今回の改修工事が計画されました。

12基の照明をすべてLED化し、ポール位置も変更

庭球場には現在12基の屋外照明があります。このうち2基は観客スタンドに設置され、残りの10基は照明ポールの上に取り付けられています。

今回の照明改修工事では、すべての照明を省エネ性能に優れたLED照明に交換するだけでなく、照明ポール自体の更新も実施される予定です。特に注目されるのは、ポールの設置位置を現在の場所から後方へ移動させるという点。これにより、コートのプレーエリアが広がり、プレイヤーの安全性向上にもつながります。

ポールの更新本数は計12本。これは、10基の照明のうち2本のポールに2基の照明が設置されているためで、それぞれに対応する形で全体の照明設備が一新されます。

コート改修も並行して進行中

2025年度には、照明の更新に加えてコート改修も計画されています。こちらはすでに公告されており、敷地造成や舗装工事などが主な内容です。

伊勢崎市では、こうした一連の整備を議会案件として発注する方針で進めています。なお、これまでに行われた主な改修工事としては、2023年度に実施されたスタンド兼管理棟の空調設備工事(三藤建設工業・伊勢崎市)や、スタンドの防水改修工事(瑞穂建設・伊勢崎市)などがあります。いずれも市内の建設会社が手がけており、地域の建設業の活性化にもつながっています。

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