東京都千代田区で三井住友銀行が計画している新しい複合施設「(仮称)SMBC九段プロジェクト」の新築工事が、2025年11月から着工される予定です。このプロジェクトは、オフィスや集会場、店舗などが一体となった施設で、建物の規模は延べ約4.3万平方メートル。設計は日建設計が担当し、施工は鹿島が手掛けます。竣工予定は2029年9月です。
この施設が建設されるのは、東京都千代田区九段南1丁目3の場所で、東京メトロ・都営地下鉄九段下駅から徒歩圏内の便利な立地です。過去には三井住友銀行の店舗があった場所で、現在は地下部分の解体作業が進められています。
新しい建物は、地下2階、地上21階建ての高層ビルで、延べ床面積は4万2950平方メートル。高さは約130メートルとなります。この新しいビルは、環境への配慮を大切にしており、脱炭素化を進め、ZE*Ready(Zero Energy Building)という省エネ基準を満たす予定です。ファサード(外観)も自然光や風を取り入れ、室内の快適性を高める工夫が施されています。また、空調設備には高効率なものを採用し、冷媒や建材も環境配慮型の製品が使用される予定です。
この計画地は、「九段南一丁目地区」の再開発エリア内にあります。周辺では、別の再開発プロジェクトが進行中で、住友不動産が事業協力者となり、日建設計がコンサルタントとして参加しています。このプロジェクトでは、九段下駅と直結する約8.2万平方メートルの商業・オフィスビルを建設予定で、公共公益施設や文化施設、アトリウムなども設けられる予定です。
進行中の再開発計画と今後の展望
九段下駅周辺は、近年、再開発が進み、より便利で魅力的なエリアへと生まれ変わっています。新しいビルの建設が進むことで、オフィス街としての魅力が高まり、駅周辺の商業活動や人々の交流の場としても注目されています。このような大規模な再開発計画が地域にもたらす経済的な影響や、周辺住民への利便性向上も期待されています。
また、こうしたプロジェクトが進行することで、都心部の建設業界にも新たな動きが見られ、建設業界の成長と変化に大きな影響を与えることは間違いありません。特に脱炭素化や環境への配慮が求められる現代において、最新の技術とエコに配慮した建設が進んでいることが、今後の建設業界にとっても重要なポイントとなるでしょう。