【群馬 建設ニュース】太田市が宝泉東小学校の児童クラブを建て替えへ|2025年度に新施設を着工予定

群馬 建設ニュース

群馬県太田市は、子どもたちが安全に安心して過ごせる放課後の居場所を確保するため、「宝泉東小学校児童クラブ」(太田市藤久良町50)の建て替え工事を2025年度に実施する方針を明らかにしました。

新しい施設の建設に向けて、夏までに条件付き一般競争入札による事業者募集を行う予定で、すでに2025年度当初予算には工事費8,500万円が計上されています。

老朽化と利用超過が課題に

今回建て替えが決定した理由の一つに、現在の児童クラブ施設の老朽化が挙げられます。既存施設は1987年に建設された鉄筋コンクリート造平屋建てで、床面積はおよそ150平方メートル。設計から40年近く経過しており、建物の劣化が目立ってきていました。

さらに、現在の施設では定員70人に対して100人以上の登録があるなど、施設のキャパシティを大きく上回る状態が続いており、隣接地に仮設のプレハブ棟を設置して対応しているのが現状です。

このような背景から、太田市は利用者数に見合ったより広くて安全な施設を新たに整備する必要があると判断しました。

新施設は小学校南側へ移設|面積も拡大へ

新しい児童クラブ施設は、宝泉東小学校の南側敷地内に建設される予定です。構造は木造平屋建て(W造)で、床面積は230~250平方メートルを見込んでいます。
2つの部屋を設け、それぞれ50人ずつが過ごせる空間
とし、合計で100人を受け入れられる設計です。

工事は2025年度中に完了し、2026年4月からの利用開始を目指しています。これにより、現在のような仮設対応が不要となり、子どもたちにとって快適な放課後環境が整備されます。

また、新施設への移転が完了次第、既存の児童クラブは解体・除却される予定です。

今後も児童クラブの整備を継続

今回の宝泉東小児童クラブの整備に加え、太田市では児童数の増加に伴う施設整備を段階的に進めていく計画です。

具体的には、2026年度には宝泉小学校(太田市由良町1738-1)の児童クラブでも建て替えを検討しており、事業費として5,200万円を試算。また、九合小学校、旭小学校、宝泉小学校の各エリアでも、対応人数を超える登録があり、施設の増設や建て替えが必要とされています。

今後も太田市では、こうした施設の需要や老朽化の状況を精査しながら優先順位をつけて、段階的な整備を進めていく方針です。

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