【群馬 建設ニュース】太田市「備前島公園」が大規模リニューアルへ|拡張工事に向けた設計業務が始動

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群馬県太田市が、備前島町にある「備前島公園(所在地:太田市備前島町149-1)」の拡張工事を計画しています。今回の計画は、地域のスポーツ環境や憩いの場を充実させることを目的としており、すでに工事に向けた第一歩として「詳細設計業務」の準備が進められています。

太田市は2024年9月の補正予算で、測量や設計業務にかかる委託料として約6,455万9,000円を計上しました。さらに、2025年度の当初予算案では、用地取得に向けた費用として、2026年度までの「債務負担行為」として約6,097万2,000円を設定しています。2025年度は、設計作業および土地取得に専念し、早ければ2026年度中の着工を目指しています。

西新町南公園と統合し、「備前島スポーツ公園」に再整備

今回の計画では、備前島公園の拡張だけでなく、近隣にある「西新町南公園(所在地:太田市西新町69)」の機能も集約。新たに「(仮称)備前島スポーツ公園」として再整備される方針です。

この統合により、利便性の高いスポーツ公園が誕生する予定です。西新町南公園は1978年に完成した面積約1.7haの公園で、現在は軟式野球やソフトボールができるグラウンドや、ブランコなどの遊具が設置されていますが、将来的には廃止される方向で検討されています。

2025年度の当初予算案には、公園の撤去工事費として3,800万円が盛り込まれており、撤去後の跡地利用については今後の検討課題となっています。

新スポーツ公園は約3.2haに拡張予定|総工事費は約8億円

備前島公園は、現在国道142号線沿いに位置しており、2004年に開園された公園です。面積は約2.1haで、隣接地には「尾島健康福祉増進センター(太田市備前島町196-1)」があります。

今回の拡張工事では、公園南側にある田畑の用地も活用し、最終的には約3.2ha規模の大規模スポーツ公園となる予定です。設計段階では、新たな運動施設や多目的広場なども検討されており、地域住民の幅広いニーズに対応できる公園を目指します。

なお、太田市の第一次実施計画では、2026年度・2027年度の2年間にわたって工事を実施する計画で、総工事費は約8億円と見込まれています。

測量業務は地元企業が受注|地域経済にも貢献

拡張に必要な測量業務については、2024年1月に開札され、「地域プランニング(太田市)」が落札。契約金額は1,580万円で、地域企業による受注が地域経済の活性化にもつながっています。

また、西新町南公園に関しても、用地の測量および分筆登記業務を同社が受託しており、履行期限は2026年9月27日までとされています。

今回の太田市の取り組みは、「地域密着型の都市整備プロジェクト」として注目されており、今後の進捗に期待が高まっています。群馬県内の建設業界においても、大規模な公共工事の一環として大きな動きとなるでしょう。

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