国土交通省は2025年3月1日から適用される「公共工事設計労務単価」と「設計業務委託等技術者単価」を発表しました。これにより、群馬県の建設業界における労務単価が全体的に上昇することが明らかになりました。
群馬県の設計労務単価は全職種で上昇
今回の発表によると、群馬県の設計労務単価は全職種で増加し、全体の単純平均単価は3万948円となりました。これは前回と比べて5.1%の上昇です。
特に、主要12職種のうち「普通作業員」と「大工」の単価は全国平均を上回る結果となりました。一方で、以下の職種は全国平均を下回っています。
- 特殊作業員
- 軽作業員
- とび工
- 鉄筋工
- 運転手(特殊)
- 運転手(一般)
- 型わく工
- 左官
- 交通誘導警備員A
- 交通誘導警備員B
技術者単価も全国一律で引き上げ
技術者単価も全職種(職階)で対前年度比5.7%の引き上げが実施され、1997年度以降で最高値を更新しました。各業務における平均単価は以下の通りです。
- 設計業務:5万9,643円(5.2%増)
- 測量業務:4万3,520円(9.3%増)
- 航空・船舶関係業務:4万4,480円(3.2%増)
- 地質調査業務:4万4,633円(6.2%増)
群馬県建設業界の反応
群馬県建設業協会の青柳剛会長は「13年連続の上昇となったことは、地域の建設業にとって喜ばしいこと。労務単価が上がったことで、生産性向上の取り組みも加速できる」と述べました。
また、群馬県測量設計業協会の田村義一会長も「技術者単価が5.7%引き上げられたことで、給与のベースアップにもつながる。予想通りの数字で、業界にとってプラスの影響がある」と話しています。
まとめ:群馬県の建設業界にとってプラスの要素
設計労務単価の上昇により、建設業界の労働者にとっては給与の増加が期待されます。一方で、施工業者にとっては工事費の上昇につながるため、コスト管理や生産性向上の取り組みがより一層求められるでしょう。
この変化が群馬県の建設業界にどのような影響を与えるのか、今後の動向にも注目していきたいところです。