【建設ニュース|最近の動き】建設副産物の管理がより便利に!JACICが「コブリス・プラス」を5月7日から提供開始

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建設現場で発生する副産物や発生土などの情報を効率的に管理できるよう、日本建設情報総合センター(JACIC/ジャシック)は、これまで提供していた「コブリス」および「発生土システム」、さらに「官民マッチングシステム」を統合し、新たなサービス「コブリス・プラス」として2025年5月7日から提供を開始します。

このリニューアルは、建設業界にとって重要な「資源の有効活用」や「情報の正確性・効率化」を目的としたもので、システムの操作性やデータの精度も大幅に向上しています。


「コブリス・プラス」って何?これまでのシステムをまとめて使える!

これまで、建設副産物に関する情報は「コブリス」、発生土に関しては「発生土情報交換システム」、そして官民での発生土有効活用を目的とした「官民マッチングシステム」と、3つの別々のシステムが存在していました。

今回の「コブリス・プラス」では、これら3つをひとつのシステムにまとめ、1つのIDで一括利用が可能に。たとえば、工事現場で出た発生土を他の公共工事に再利用する際の情報管理も、今後は一つの画面上で完結できるようになります。


操作性の向上と書類削減で、現場の負担を軽減

新しいシステムでは、以下のような具体的な機能改善が行われています:

  • 書類の「見える化」:データのやり取りの流れが画面上で確認できるようになり、「誰がいつ何をしたか」が明確に。
  • 紙のやりとりが不要に:電子データでの処理が完結するため、関係書類の印刷や郵送が不要になります。
  • 入力の簡略化:たとえば、土壌汚染対策法に関連する確認票も、画面に沿って入力すればすぐに作成できます。
  • データの二重確認:発注者と受注者が同じ画面で内容を確認・チェックできるため、データの精度も向上。

このような改善により、現場担当者の作業時間削減やミスの防止にもつながります。


料金も見直しで、より多くの機関が利用しやすく

「コブリス・プラス」では、より多くの自治体や企業が利用しやすくなるよう、料金体系も見直されました。

利用機関料金(1IDまたは定額)
国土交通省・他省庁・高速道路会社など165,000円
都道府県・政令指定都市33,000円(定額)
都道府県・政令市の外郭団体等16,500円(2ID以上で33,000円)
市町村・特別区・外郭団体7,700円(定額)

このように、自治体や関連団体がより手頃に導入できる料金設定となっています。


今後のスケジュールもチェック!

  • 4月1日:新規利用申し込み受付開始
  • 4月22日:操作説明会の開催
  • 4月30日:現行の「コブリス」「発生土システム」停止
  • 5月2日:官民マッチングシステム停止
  • 5月7日:「コブリス・プラス」サービス提供スタート!

まとめ:建設業界におけるDX推進の一環

今回の「コブリス・プラス」の提供開始は、建設業界におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の流れともいえます。情報の一元管理が可能になることで、現場の負担軽減や手続きの迅速化が図れるほか、資源の有効活用にもつながります。

これからの建設現場では、こうしたデジタルツールの活用が、ますます重要になることは間違いありません。

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