【建設ニュース】ボルテックス、地域支援に力 別府市で温泉事業を支える寄付贈呈式を開催

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東京都千代田区に本社を置く不動産会社ボルテックス(宮沢文彦社長兼CEO)は、地方都市が抱える課題解決に向けた支援を積極的に進めています。
最近では、地方銀行が提供する資金調達スキームを活用し、地方自治体への寄付を行う取り組みが注目されています。

2025年4月22日、大分県別府市において、ボルテックスによる寄付金贈呈式が開かれました。今回の寄付金は、別府市が進める温泉資源の保護と持続的な活用に役立てられます。

地方銀行の寄付型スキームを活用

今回の寄付は、大分銀行が取り扱う「大分銀行SDGs寄付型私募債」という仕組みを通じて行われました。このスキームでは、企業が銀行から資金を調達する際に支払う手数料を活用して、地域に寄付が行われる仕組みです。

具体的には、ボルテックスが大分銀行から2億円を調達し、その際に支払った手数料を原資として、40万円が別府市に寄付されました。
このような形で資金を地域に還元する取り組みは、最近の建設業界や不動産業界でも広がりを見せています。

温泉資源を守る別府市の取り組み

別府市は「温泉の街」として国内外に知られていますが、近年、温泉資源の減少や温度低下といった課題に直面しています。
この問題に対応するため、別府市では2024年3月に「別府市温泉マネジメント計画」を策定しました。計画では、温泉資源の量の把握や、老朽化した管路・施設の改修を段階的に進めることが盛り込まれています。

今回の寄付金は、このマネジメント計画に基づく温泉資源の保護活動や施設の維持管理に役立てられる予定です。観光資源を守るだけでなく、地域の産業や雇用を支えるためにも重要な取り組みといえます。

贈呈式でのコメント

寄付金贈呈式では、関係者から地域支援への期待と感謝の声が寄せられました。

ボルテックスの松岡明執行役員(金融法人本部長)は、「温泉だけでなく、人的交流、産業、雇用など、地域が一体となって守り育ててきた別府の美しい地域性をさらに強化する素晴らしい活動」と称賛しました。

また、大分銀行の吉武慎也福岡支店長兼博多支店長は、「良いご縁をいただき、地域と企業の架け橋になれたことを大変うれしく思う」と述べ、別府市の樋田英彦観光・産業部参事も「責任を持って温泉事業に役立てていきたい」と感謝の意を表しました。

ボルテックスの地域貢献への取り組み

ボルテックスがこの寄付型スキームを活用して自治体に支援を行うのは、今回で5回目となります。
都市部に集中しがちな資金や資産を地方へ循環させることで、地域社会の持続可能性を高めることを目指しています。

このような取り組みは、建設業界や不動産業界においても「地域創生」や「持続可能な開発目標(SDGs)」の観点から重要視されており、今後さらに広がる可能性があります。

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